月額いくらで読み放題見放題の、いわゆるサブスクというサービスがある。安いからという理由でいくつも契約した結果、使ってないのに金を払い続けてるサービスがいくつもある。 

今回は、もったいないしそんなサブスクを久しぶりに使おうと思って、アマプラで「ライ麦畑の反逆児」を見た。ちなみに見放題ではなかったので400円のレンタル料を払った。

「ライ麦の反逆児」は、小説「ライ麦畑でつかまえて(邦題)」の作者J・D・サリンジャーの生涯を描いた作品だ。

この記事は、映画についてのレビューではない。
ちょっと僕と「ライ麦畑でつかまえて」について話したくなったので、いいきっかけだと思って書き始めた。

僕は、基本的に同じ本を2度読むような人間ではない。何度も繰り返し見たり読んだりするのは映画や漫画だけで、小説を読み返すことはほとんどない。それでも、「ライ麦でつかまえて」だけは、4回ほど読んだ。

本好きの人からしたらそれほど多い回数ではないかもしれないが、僕にとって4回も同じ小説を読むなんて、とんでもない話なのだ。拷問に近い。

なぜこの本にそんなに魅了されるのかといえば、それは間違いなく主人公ホールデン・コールフィールドのことを痛く解ってしまうからだ。この本に魅了された他の多くの読者がそうであるように。

そして読むたびに、ホールデンと同じように、ホールデンの妹フィービーに救われるからだ。

一番好きな好きなアニメキャラ、一番好きな映画俳優は誰と聞かれても言葉に困るが、一番好きな小説の登場人物は間違いなくこのフィービーだ。

これはライ麦を読んだことがある人にしか伝わらないだろうけど、物語の終盤、様々な出来事を通して傷つき果てたホールデンは、フィービーのためにレコードを買う。しかしそのレコードはひょんな事からバラバラに割れてしまい、ホールデンは更に傷つくことになる。
ホールデンがその話をフィービーにすると、彼女は「そのかけらをちょうだい」という。「あたし、しまっておくわ」と。


このシーンがめちゃくちゃ大好きで、このシーンを読むためだけにライ麦を読んでいると言っても過言では無いくらい好きなんですよ。過言ですけど。

はい。この話がしたくて更新しました。
映画もめっちゃ面白かったです。何より、ホールデンがどうやって生み出されたのか、それがわかってよかった。

とりあえず寝ます。おやすみなさい